ベッドの配置って悩みますよね。
窓際に置くか、壁際に付けるか、それとも中央に置くか、また、どの壁際に設置するか…
同じ部屋でもベッドの配置によって全く違った印象になります。
特に一人暮らしの方は、ワンルームや1Kなど狭い部屋の場合が多いので、他の家具との兼ね合いも考え、ますます悩むところですね。
ここでは、ベッドを配置するときに注意するポイントや置き場所によるメリット・デメリット、対策などを紹介します。
ベッドを配置するときに注意すべきポイント
まず、ベッドを置く時には、次の2点に注意してください。
- ベッド周りのスペース
- 掃除しやすい配置
ベッド周りのスペース
ベッドを配置する前に、まず考えなくてはいけないのがベッド周りのスペーシングです。
ベッドを置いたらクローゼットの扉が開かない、ドアがひっかかるなんてことのないように、最低限のスペースを考慮しなくてはいけません。
ドアやクローゼットを開くスペース
扉の形状によって必要スペースは変わります。
- 開き戸タイプ:90cm程度
- 引き戸、折戸タイプ:60cm程度
チェストを開くスペース
引き出しの奥行+人が立つ(しゃがむ)スペースが必要です。
- 最低でも70cm、余裕を持たせたいなら80cm程度
ベッドの出入りや歩くスペース
ベッドの周りは、歩いたり、ベッドに出入りするためのスペースを確保しましょう。
- 歩くスペース:45cm程度
- ベッドに出入りするスペース:50~60cm程度
ベッドを壁際に置くときのスペース
ベッドを壁にピッタリくっつけてしまうと、掛ふとんが収まる場所が無くなります。
最低でも、10cm程度開けておきましょう。
30cm程度開けると、壁とベッドのすき間が掃除しやすくなります。
掃除しやすい配置
ベッドの下はほこりが溜まりやすい場所です。
ベッドの長辺を壁際や窓際につけると、掃除機が入らない、奥まで届かないなど、掃除しづらくなります。
理想は、ベッドの頭側だけ壁につけ、両サイドに広いスペースがあるレイアウト。
どちらからでも、ベッド下の掃除がしやすくなります。
もし壁際に置く時には、ベッドと壁の間は掃除機、もしくはフローリングワイパーが入るくらい開けると良いでしょう。
できれば避けたいベッドの配置
睡眠の質を上げたい場合は、次の2点にも注意してください。
扉の直線上にベッドを置く
この配置では、扉を開けるといきなりベッドが目の前にあります。
扉の直線上にベッドを置くと、誰かに見られているような感じがして、心理的に落ち着かず、眠りが浅くなる傾向にあります。
風水的にも、ドアから入る気の影響を受け、心身が休まらないと言われています。
枕の位置がドアの直線上にあるのも、同じ理由でおすすめできません。
また、見た目にも、視線がさえぎられ、部屋が狭く感じられます。
窓際に置く
窓際にベッドを置くと、外気や騒音の影響を受けやすく熟睡できません。
頭を窓側にすると、冷気が頭に直接あたって、風邪をひきやすくなります。
冬は、結露でマットレスや布団がカビる可能性もあります。
ベッドを配置するパターン
ワンルームや1Kなどの場合、入口から入ると一番奥にベランダや窓、両サイドが壁というのが一般的な間取りです。
今回は6帖の間取りでシングルベッドを配置してみました。
- パターン1:ベッドの長辺を窓際、頭を壁に付ける
- パターン2:ベッドの長辺を壁際、窓側に頭
- パターン3:ベッドの長辺と頭を壁に付ける
- パターン4:頭だけ壁に付ける
上記の注意点や避けたい配置から考えると、一番良いのはパターン4の頭だけ壁に付けるレイアウトになります。
ホテルのような雰囲気でおしゃれですよね。
ところが、ワンルームや1Kなど、狭い間取りでは、こんな中途半端な位置にベッドを置くと、デッドスペースができたり、他の家具が置けなかったりと不具合が出てきます。
狭い部屋では、どれかを犠牲にしなくてはいけません。
ベッドを窓際に置いて部屋を広く使うか、壁際に置いてベランダへの導線を確保するか…悩むところですね。
それぞれのメリット・デメリットや対策について見ていきましょう。
パターン1:ベッドの長辺を窓際、頭を壁に付ける
部屋のスペースを広く使うにはこれがおすすめです。
メリット
- 部屋を広く感じ、家具の配置もしやすい
- 南向きの部屋なら、カーテンを開けるだけで、布団乾燥もできる
ベッドを窓際にくっつけると、手前に正方形のスペースができるので、部屋がより広く感じられます。
デッドスペースができにくいので、家具の配置もしやすいですね。
また、日当たりが良ければ、わざわざ布団を干さなくても結構いけます。
布団干しできない一人暮らしの人にはおすすめです。
デメリット
- 外気や騒音の影響を受けやすい
- 冬は、窓の結露でマットレスや布団が湿気やすくカビが発生しやすい
- 部屋の広さや形によっては、ベランダへの導線がふさがれる
窓際は、やはり外の影響が大きいのが難点ですね。
南向きであれば、少しはメリットもありますが…
部屋を広く使うために、我慢している人も多いのではないでしょうか?
対策
- 厚手のカーテン
音を遮断することはできませんが、暑さ寒さには有効です。遮熱カーテンやカーテンに取り付けて使う裏地ライナーなどを使うと、より効果的です。 - 窓とベッドの間を30㎝程度開ける
これくらいのすき間があれば、結露の影響を受けにくくなります。窓に結露が付いた時も、これくらいのスペースがあれば、掃除しやすいですね。 - ショート丈のベッドにする
小柄な女性なら、ショート丈のベッドにするという選択肢もあります。通常のベッドよりも15㎝短いので、ベランダへの導線を確保できます。
パターン2:ベッドの長辺を壁際、窓側に頭
このパターンでベッドを置いている方も多いのではないでしょうか?
メリット
- ベランダへの導線が確保できる
- ベッドとソファーを兼用できる
このレイアウトの最大のメリットは、ベランダへの導線が確保できることです。
窓際にベッドを置くより若干スペースは狭くなりますが、ベッドをソファー代わりにしたり、他の家具の配置など工夫すれば意外と部屋を広く使えます。
デメリット
- 頭が窓際になることがある
- 掃除しにくい
このレイアウトのデメリットは、窓の大きさによって、頭が窓の下になってしまうこと。
屋外の音が気になったり、冬は頭が寒いかもしれません。
また、壁とベッドのすき間が掃除しにくくなります。
対策
- ヘッドボード付きのベッドにする
ヘッドボードが壁の役割をしてくれるので、寒さ対策になります。もちろん、厚手のカーテンにすることも忘れないでください。 - ベッドを壁にピッタリくっつけない
掃除しやすさを考えると、30cm程度開けるのがベスト。そんなにスペースを取れないときは、10㎝程度でも構いません。その程度すき間があれば、掃除機は無理ですが、掃除グッズを使えば何とかなります。
- ベッドにすべり材を貼る
大型家具を簡単に移動できるすべり材が、百均でも売られています。ベッドの足に貼っておくと、1人でも動かすことができ、掃除しやすくなります。模様替えも簡単にできますよ。
パターン3:ベッドの長辺と頭を壁に付ける
睡眠の質を考えるとこれが一番良い配置ではないでしょうか?
「私、端っこが落ち着くのよ」なんて人も多いですよね。
頭側と側面に壁があり、寒暖にも左右されにくく、安心して寝ることができます。
ベランダへの導線もふさがれなし、扉を開けた時に、ベッドが視界に入りにくいというのもポイントは大きいです。
やはり、デメリットは掃除しにくいこと。
こちらも、壁にピッタリくっつけない、すべり材を貼ることで解決できます。
まとめ
いかがでしたか?
どのパターンも一長一短で、どれが一番ベストなベッドの配置とは言い切れません。
ただ、ひとつ言えることは、頭側が壁に付いている方が落ち着いて寝ることができます。(中には気にならない方もいますが)
今回は、クローゼットなどを配慮せずにレイアウトを考えていますが、実際の間取りによってベッドが置ける場所も変わってきます。
でも、優先すべきは睡眠の質。
良い睡眠なくしては、生活も仕事も成り立ちません。
狭い部屋での実現は難しいかもしれませんが、快適な部屋作りを心がけてください。
小柄な女性なら、ショートベッドやセミシングルベッド
を選択肢に入れると、ベッドの配置もしやすくなります。
ぜひ、自分にぴったりのベッドの配置を見つけてくださいね。