日本の住宅事情が洋風に変わってきた影響で、和室の部屋が減っています。
新築マンションでは、和室が無かったり、あってもリビング横の小上がりだけが和室というパターンが多いようです。
洋室にはベッドを置くのが一般的ですが、
- 布団の寝心地が好き
- 小さな子供と一緒に寝る
- ベッドを置くと部屋が狭い
- 寝相が悪くてベッドは不安
など、フローリングに布団で寝たいという方も多いですよね。
毎日布団を干したり、掃除をしたりできる方なら、フローリングに布団を敷いてもさほど問題はありません。
でも、実際には無理な方がほとんどです。
ここでは、フローリングに布団で寝る場合の簡単にできるカビ対策を紹介します。
フローリングに布団はカビの温床
カビの胞子はとても細かく、目には見えませんが、常に空気中を漂っています。
それが、「湿度」「温度」「栄養分」の3大条件がそろうと、目に見える大きさに育っていきます。
- 湿度
人は寝ている間にコップ一杯分の汗をかきます。その汗は、当然布団にしみ込んでいき、敷布団の下側にたまっていきます。
フローリングは畳のように吸湿性がないので、敷布団は湿度が高い状態になります。
また、冷たいフローリングの上に布団を敷くと、その温度差で結露が発生し、よけいに布団が湿気てしまいます。
- 温度
カビは20~30℃くらいの温度で活発に繁殖します。寝ている間、布団の中の温度は32~33℃、カビにとっても快適な環境です。
- 栄養分
カビは、垢やフケ、ほこりなどを栄養にしています。布団には、垢やフケがいっぱい付いていて、栄養源もたっぷり、カビには絶好の繁殖場所。
しかも、フローリングはほこりがたまりやすいため、栄養源が事欠きません。
このように、フローリングに布団の組み合わせは、カビが発育するには最適!
布団を干さずにそのまま放っておくと、黒いぽつぽつが…そうカビが発生してしまいます。
フローリングに布団で寝るときのカビ対策
フローリングに布団を敷くときに一番気にしなくてはいけないことは、
「いかに布団の湿気を抑えることができるか」
です。
ここでは湿気対策におすすめのグッズを4つ紹介します。
すのこ
すのこを使用すると、フローリングと布団の間にすき間ができ、そこから湿気を逃がしてくれるので、カビ対策に効果的です。
折りたたみタイプのすのこには、三角に立てられるものもあるので、布団を部屋干しすることもできます。
これなら、ほぼ布団寝と変わらず、湿気対策ができます。
除湿マット
除湿マットは、湿気をぐんぐん吸い取ってくれる優れものです。
フローリングと布団の間に敷いておけば、布団の湿気を吸収、結露も防いでくれます。
湿気センサーで、天日干しするタイミングを教えてくれるので、いつも快適。軽量で干すのも楽ちんですよ。
汚れたらドライクリーニングできるものや、抗菌防臭加工されているものもあります。
すのこ型吸湿マット
すのこと除湿マットが合体した「すのこ型吸湿マット」は、通気性を保ちながら、湿気やイヤなニオイも吸着してくれる、両方のいいとこどりしたマットです。
適度な弾力性もあるので、フローリングの硬さを軽減してくれます。
軽量コンパクトで、場所を取らず、収納時にも、押し入れの湿気も吸収してくれます。
置き畳
手軽に和室感覚が楽しめる置き畳、これなら、畳の上に布団を敷いているのとほぼ同じです。
い草には、調湿作用や消臭効果があり、空気も浄化してくれるので、小さなお子様がいる家庭にはおススメです。
軽量で、楽に持ち運びできるので、要らない時は部屋の隅に片づけることもでき、掃除も簡単です。
布団で寝られるおすすめのベッド
布団の寝心地が好きという方なら、上記の対策だけでなく、ベッドを使用するという選択肢もあります。
ベッドを使用することで、フローリングと布団の接地面がなくなるので、よりカビ対策できます。
ローベッドに布団
ベッドは、基本的には、マットレスを使用することを前提に作られていますが、中には布団を使用できるベッドもあります。
このようなボードベッドは、強度が高く、布団でも使用できる設計になっています。
脚の高さも変更できるものが多く、一番低いものは5cmなので、ベッドで寝ている感覚が少なくなります。
こちらも、すのこベッド同様、湿気を逃がしてくれます。
布団が干せるすのこベッド
こちらは高さがありますが、床板のすのこを立ち上げて布団を干せるベッドです。
天気を気にせず、布団干しができるので、毎日快適。
3段階で高さ調節もでき、一番高い設定にするとほこり対策にもなります。
布団の寝心地だけにこだわっている方には、このタイプもおすすめです。
畳ベッド
こちらは、畳に布団寝をそのままに、ほこり対策ができるのでおすすめです。
昼間、布団を片付ければ、ベッドの上を和室感覚で使用できます。
畳は、調湿作用があるので、カビの発生を抑えてくれます。また、ほこり対策もでき、アレルギーのある方にも安心です。
まとめ
いかがでしたか?
フローリングに布団で寝るのは、カビの発生リスクを上げるだけです。
できれば、湿気対策とほこり対策ができるベッドがおすすめ。
もし、それが無理なら、必ず除湿マットなどでカビ対策をしてください。
気が付いたら布団がカビだらけ!なんてことにならないよう注意してくださいね。