最近、和室がないマンションやアパートが増えています。
特に、ワンルームや1Kなどの狭い部屋では、ベッドを置けない場合もあります。
そんな時、フローリングに直接布団を敷いて寝るしかありません。
でも、正直、フローリングに布団で寝ると、背中や腰が痛くなります。
中には、
「フローリングに布団で寝始めたころは、体が痛かったけど、慣れて快適」
「硬い寝心地の方が腰に負担がかからない」
という方もいますが、ごく一部、ほとんどの方が体に痛みを感じるのではないでしょうか。
フローリングに布団で寝ると体が痛くなるのはなぜ?
フローリングは畳のようにクッション性がありません。
そのため、フローリングの上に直接布団を敷くと、フローリングの硬さがもろに身体に伝わってきます。
そんな状況で寝ていたら、身体に痛みが出ない方がおかしいですよね。
では、フローリングに直接布団を敷くと体がいたくなる原因について、もう少し詳しく見ていきましょう。
一部の筋肉に負担がかかる
人の背骨は、ゆるやかなS字カーブを描いています。
そのため、フローリングに布団のような硬い寝床では、仰向けに寝た時に腰が浮いた状態になります。
寝ている間も腰はずっと緊張しているため、朝起きると腰が痛い、だるい、なんてことに。
また、仰向けの時は、肩とお尻、横向きで寝ると、体の下になっている部分に負担がかかります。
肩こりや手足のしびれなど、様々な不調がでてきます。
寝返りが打ちにくい or し過ぎる
よく、柔らかすぎるマットレスは、体が沈み過ぎて寝返りが打ちにくいと言われています。
じゃ、フローリングに布団のような硬い寝床だったら、寝返りしやすいんじゃないの?と思う方もいるかもしれません。
実際は、硬いだけで反発力のないフローリングは、寝返りが打ちにくくなります。
寝返りができないと、圧迫されている部分に痛みが出るのは当然のことですね。
また、逆に、体に痛みを感じて、必要以上に寝返りを打つということもあります。
この場合は、熟睡できず、目覚めが悪かったり、疲れが取れなかったり、時には体全体に痛みを感じるかもしれません。
寒い時期の底冷え
冬のフローリングは、底冷えして冷たいですよね。
フローリングに直接布団を敷いただけでは、フローリングの冷たさが伝わってきます。
この底冷えも腰痛の原因になることもあります。
簡単にできる解決策は?
では、比較的簡単にできる解決策を5つ紹介します。
ジョイントマットやコルクマットを敷く
ジョイントマットやコルクマットにはクッション性があるので、床の硬さがかなり軽減されます。
また、断熱効果も高く、フローリングからの冷気もシャットアウトしてくれます。
ジョイントマットやコルクマットは、フローリングの硬さと冷たさの両方を緩和してくれる優れものです。
置き畳を敷く
ほぼ、畳の上に布団を敷いているような感じになります。
天然い草を使用している置き畳なら、香りも良く、調湿作用や抗菌消臭効果も高くなります。
フローリングの雰囲気に合わないと思う方には、あまりおすすめできません。
敷布団を変える
敷布団の耐用年数は、結構短く3年くらいしかありません。
多分、それ以上使っている方がほとんどですよね。(私も布団で寝ていた時は、10年以上使っていました。)
天日干しをすると、ふっくらした気がしますが、確実にせんべい布団への道をまっしぐら!
3年以上使っている布団なら、いっそ買い替えてみましょう。
柔らかすぎず、硬すぎない布団で、厚みが10cm以上あると、フローリングに直接敷いても底付き感が無くなります。
敷布団を2枚重ねる
今の布団にもう1枚敷布団を買い足し、2枚重ねにするのも良いかもしれません。
床からの底冷えもかなり軽減できます。
ただし、2枚重ねることで柔らかくなりすぎると、かえって逆効果になります。
また、敷布団2枚は、収納スペースもとるので、現実的ではないかもしれませんね。
マットレスを敷く
布団の下にマットレスを敷くと、底付き感がなくなり、床からの冷えも伝わりにくくなります。
ただし、柔らかすぎるマットレスは、かえって沈み込んで腰痛の原因になることがあるので注意してください。
こちらも、敷布団2枚と同様、収納スペースを確保する必要があります。
簡単にできる解決策の注意点
上記の方法は、フローリングの硬さや冷たさには効果がありますが、残念ながら、どの方法もカビが発生するリスクが高くなります。
毎日、布団を上げ下げしたり、定期的に天日干しすることは必須です。
マットや置き畳も頻繁に外して乾燥させてください。

ベッドを置く選択も
フローリングに直接布団を敷いている方は、部屋が狭くなるからベッドは置けないと思っていますよね。
でも、少し発想を変えてみてください。
ベッドの選び方や配置によって、部屋を広く使える工夫ができます。
狭い部屋を広く見せるベッドの選び方!配置もポイント
ベッドの方が、フローリングに直接布団を敷くよりも、はるかに快適に寝ることができます。
狭い部屋を広く使えるベッド
スペースを有効活用できるおすすめのベッドを紹介します。
ロフトベッド
ベッド下がフリースペースなので、収納スペースにしたり、デスクを置いたり、ソファーを置いてくつろぎスペースにしたりと、使い方は自由自在。
ベッドの圧迫感はありますが、床面は、広く使えます。
収納付き畳ベッド
昼間、布団を片付ければ、ベッドの上は畳、くつろぎスペースとして使えます。
腰掛けてお茶したり、時にはお昼寝したり、ソファーがなくても十分です。
ベッド下は、布団以外にも、季節家電やスーツケースなども収納できるので、部屋が片付き、結果的に広く使えるかもしれません。

まとめ
いかがでしたか?
健康な生活を送るために、睡眠は大きな役割を果たしています。
毎日熟睡するためにも、我慢せず、痛みを感じず寝られる工夫をしてください。
スペースに余裕があれば、ベッドがおすすめ!
フローリングに布団を敷いて寝る場合には、カビ対策にも注意してくださいね。