実家を出て一人暮らしを始める、結婚して新居に引っ越しなど、生活環境が変わってベッドにしようか布団にしようか悩む方も多いのではないでしょうか。
人には個人差があり、一概にどっちがいいとは決められません。
腰痛にしても、布団に寝て改善されたという方もいれば、逆にベッドにして良くなったという方もいます。
また、環境の変化や年齢を重ねることでベッドから布団に変えたり、布団からベッドに変えたりする方もいます。
ここでは、布団かベッドで悩まれている方のために、メリット・デメリットを紹介します。
布団のメリット
布団のメリットは7つあります。
部屋を広く使える
布団は、夜寝る前に敷き、朝起きると押し入れに片づけるので、昼間は部屋の広さそのままで使え、スペースを有効活用できます。
寝る場所を変えられる
布団はベッドと違って簡単に持ち運びができます。
夏は涼しい部屋に移動したり、来客で寝る場所を変えたりと臨機応変に対応できます。
落ちる心配がない
布団は高さがないので、落ちる心配がありません。
寝相の悪い方には強い味方です。
価格が安い
種類によりますが、安ければ1万円以下で一式そろえることができ、ベッドに比べると圧倒的に費用を抑えることができます。
天日干しができる
布団は、晴れた日には敷布団も天日干しができます。また、クリーニングで丸洗いすることもでき、清潔に使用することができます。
冬場は、干した布団で寝るとふかふかで気持ちいいですよね。
掃除がしやすい
昼間、布団を片づけているので、部屋の掃除がしやすくなります。寝室は、ほこりが溜まりやすい場所なので、毎日掃除できるのはメリットです。
生活にメリハリがつく
ベッドでは、だらだらしてしまいそうですが、布団は上げ下げすることで昼と夜の切り替えができ、生活にメリハリがつきます。
布団の上げ下げは面倒だというデメリットの反面、メリットもあります。
布団のデメリット
布団のデメリットを5つ紹介します。
上げ下ろしが大変
毎日の布団の上げ下ろしは面倒くさいし、大変ですね。
特に、高齢者や腰痛持ちの方には、身体にかなりの負担がかかります。
ハウスダストが気になる
寝ている間も床から30cmの高さにはほこりが舞っています。
布団で寝ると、完全にその高さ内なので、寝ている間にもほこりを吸い込んでしまいます。
アレルギーの方は症状が悪化する恐れもあります。
収納場所が必要
布団は結構かさばるものです。押し入れなら布団を片付けることを前提に作られていますが、クローゼットでは布団が収納しきれない場合もあります。
カビが生えやすい
毎日布団を上げ下ろし、定期的に干している方は問題ありませんが、布団を敷きっぱなしにしていると、カビが生える可能性が高くなります。
フローリングに直接布団を敷いている場合は、特に注意しましょう。
寒い
和室に布団を敷いている場合は、畳が断熱材の代わりになるので床からの冷えは伝わりにくくなりますが、フローリングに布団を敷くと、床からの冷えがもろに伝わってきます。
敷布団の下にカーペットを敷いたり、断熱材を使用するなどの対策が必要になります。
ベッドのメリット
ベッドのメリットを6つ紹介します。
ほこりを吸い込みにくい
ベッドは、ハウスダストが舞い上がる30cmよりも寝る位置が高くなるものが多いので、寝ている間にハウスダストを吸い込む心配がなくなります。
起き上がりが楽
腰痛の方や足腰の衰えてきた高齢者は、布団から起き上がるときにかなりの負担がかかりますが、ベッドは起き上がり時に腰や膝への負担を減らすことができます。
布団を上げ下げする必要がない
ベッドは毎日布団を片付ける必要がなく、毎朝の手間が省けます。
また、収納スペースが要らないのもメリットです。
寝心地がよい
マットレスによって寝心地は変わってきますが、相対的に布団と比べると柔らかい寝心地です。
柔らかいだけではなく、適度な反発力もあり効率的に寝返りも打てます。
部屋のインテリアになる
ベッドは様々な種類があるので、部屋の雰囲気に合わせてデザインを選ぶことができます。
お部屋をトータルコーディネートするのも楽しいですね。
便利な機能付きも
ベッド下に収納が付いていたり、リクライニング機能が付いていたり、ソファーと兼用できたりと布団にはない便利な機能が付いたベッドがあり、用途に合わせて選ぶことができます。
ベッドのデメリット
ベッドのデメリットを6つ紹介します。
- 価格が高い
- 場所をとる
- 移動や処分が大変
- 掃除しにくい
- 落ちる可能性がある
- マットレスが干せない
- 人は寝ているときもどこまで動けるかを頭の中で意識しているため、可動域のある布団の方が熟睡できる。
- 毎日布団の上げ下ろしをすることで、生活にメリハリがつき、うつ病や引きこもりの予防になる。
- ベッドのように落ちる可能性があると無意識に危険を感じ熟睡できない。布団は気にせず熟睡できる。
- 寝ている位置から起き上がったときの頭の高さに差があるので、血圧が変わり脳の血流が良くなる。
- ベッドは落ちた時に打ちどころが悪いと大けがをしたり最悪死んでしまうこともある。布団で寝る方がケガの心配がなく、医療費がかからない。
- ほこりは床から30㎝にたまるので、寝ている間にほこりを吸い込まなくて済む。
- 床から伝わる冷えを防止できる。
- 目線が高い方が自然界の危険を察知しやすくなるので、目線が低い布団では安心して眠れない。
価格が高い
ベッドは、フレームとマットレスがセットになっているので布団に比べて価格が高くなります。素材によっては高額になることも。
場所をとる
ベッドは布団のように片づけることができません。かなり場所をとるので、部屋が狭くなってしまいます。
移動や処分が大変
ベッドは大型家具なので、要らなくなったとき処分するにも費用と労力が必要になります。
一度置いてしまうと1人で移動させることはできないし、引っ越しの時も解体する手間がかかり、荷物も大きくなります。
掃除しにくい
ベッド下はほこりが溜まりやすい場所ですが、移動させることができないので掃除しにくいのが難点です。
また、ベッドの種類によっては簡単に掃除できないものもあります。
落ちる可能性がある
ベッドには段差があるため、狭いベッドや寝相が悪い場合は落ちる可能性があります。
ベッドが高いと、ケガしたり、最悪打ちどころが悪いと死に至ることも。
マットレスが干せない
マットレスは、干したり洗ったりすることができないので、どうしても衛生面で不安があります。
マットレスを立てかけて乾燥させるのも、1人では大変です。
身体的にはベッド、脳的には布団!?
以前、「ホンマでっか!TV」でベッドと布団どちらで寝る方が、身体や脳に良いかの議論がありました。
それによると、
布団が良い理由
ベッドが良い理由
などの意見がありました。
布団とベッド、結局どっちがいい
いかがでしたか?布団やベッドのメリット・デメリットは理解いただけましたか?
個人的な意見ですが、布団、ベッドそれぞれおすすめするのは下記のような人です。
布団をおススメする人
・転勤などよく引っ越しをする
・寝相が悪い
・部屋を広く使いたい
ベッドをおススメする人
・アレルギーがある
・面倒くさがり
・高齢者や太っている人
まとめ
布団もベッドもそれぞれメリット・デメリットがあり、また、専門的な意見でも、布団派、ベッド派に分かれています。
それぞれにメリット・デメリットを確認し、部屋の広さや間取り、レイアウトも考えつつベッドにするか布団で寝るかを選んでください。
もし布団が好きだけど、様々な理由でベッドにしなくてはいけないという方には、布団とベッドのいいとこ取りの畳ベッドや布団を使えるベッドをおススメします。