1度購入したらなかなか買い替えることのないベッド。
引っ越しなどでスペース的に無理だとか、壊れてしまったとか、よほどのことがない限りずっと使い続けることが多いと思います。
ベッドフレーム自体は、ほとんど壊れることはありませんが、マットレスはそういうわけにはいきません。
日々、私たちの体を支えてくれるマットレスは確実に劣化しています。
マットレスの使い方や種類によってもかなり違いますが、一般的にマットレスの寿命は10年くらいと言われています。
マットレスの寿命の見分け方
マットレスの寿命は、明らかに目で見てわかる場合と分からない場合があります。
マットレスの表地が破れている
これは一目瞭然ですね。
破れるまでいかなくても、表地がすれて薄くなっている場合も、そのまま使い続けると中のコイルが出てきてしまう危険性があります。
マットレスが凹んでいる、やわらかく感じる
マットレスの上で寝ているとき、腰とお尻の部分に約半分の荷重がかかっています。
コイルがその部分だけへたってきたり、低反発・高反発マットレスの場合は、体の形に跡が付いて元に戻らなくなったりします。
また、経年劣化により、買ったときに比べてやわらかく感じる場合もあります。
コイルが背中に当たる
マットレスのクッション部分がヘタってくると、背中にコイルが当たって痛かったり、熟睡できなくなったりします。
きしみ音がする
寝返りを打つと、マットレスからギシギシ音がするようになると、これもスプリングの寿命です。
もし、マットレスの位置がずれていたり、フレームのねじが緩んでいたりする場合もあるので、どこからきしみ音がしてくるか確認してください。
疲れが取れない、寝返りが増えた
朝起きた時に、疲れが取れていない、肩こりや腰痛などの症状がある場合は、コイルがヘタっているせいかもしれません。
コイルがヘタってくると、居心地の良い体勢を取ろうとして、寝返りの回数が増えるので、寝ても疲れがとれない状態になる場合があります。
これら5つの項目に当てはまる場合は、そろそろマットレスの買い替えを検討してください。
まだ、10年経っていないから大丈夫なんて思っているあなた、寝相や体重でも寿命はかなり違ってくるので注意してくださいね。
マットレスの寿命を延ばす方法
いくらマットレスに寿命があるとはいえ、少しでも長く使いたいですよね。
少しの手間をかけるだけで、マットレスの寿命を延ばせます。
ここでは、マットレスの寿命を延ばす方法を紹介します。
上下表裏を入れ替える
ベッドを買う時に聞いている方も多いかもしれませんが、マットレスの寿命を延ばすには、マットレスを定期的に上下表裏入れ替えることをおススメします。
3ヶ月を目安に
1. 180度回転させ、上下を入れ替える
2. 裏返して、表裏を入れ替える
3. そのまま180度回転させ、上下を入れ替える
4. 再度、裏返して、表裏を入れ替える
ちょうど1年で1旬です。
このようにローテーションすることで、同じ部分に負荷がかかることを防げるので、寿命が延びます。
1人でローテーションするのは大変なので、家族や友人に手伝ってもらうと良いですよ。
湿気がたまるのを防ぐ
人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくと言われています。
そのうえ、梅雨時期のじめじめや冬の加湿器など、マットレスに湿気がたまった状態で放置すると、カビが生えたり、臭いの原因になったりします。
日ごろからベッドの下には何も置かないようにし、昼間は掛け布団を外して、マットレスを乾燥させるようにしましょう。
また1ヵ月に1回、マットレスを立てかけて干すようにしましょう。
もし重くて干せない場合は、マットレスの下に物をはさんで風が通るようにするだけでも効果があります。
除湿シートや除湿マットを使うのもおススメです。
まとめ
毎日使っているマットレスには必ず寿命がきます。
処分するのが面倒だったり、高い買い物なので躊躇したりするかもしれませんが、寿命を過ぎたマットレスを使い続けていると、体調不良になる場合もあります。
少しでも長く使えて、的確に寿命を見極めるお手伝いができればと思います。