結婚するとき、家具や家電を揃えるのは一般的ですが、これが転勤の多い旦那様ならどうでしょうか?
2~3年ごとの引っ越し、極力大型家具は減らしたいと思いますよね。
特に、家具の中でも1番大きいベッドは、買うのを躊躇する方も多いのではないでしょうか?
転勤族にベッドは必要?
転勤が多い夫婦は、布団使用している方が多いです。
最初はベッドを使っていたけれど、転勤の時にベッドを処分したという方もいます。
引っ越し時の解体・組立や費用の問題、搬入や置く場所の問題、などの理由です。
- 引っ越し時の解体・組立や費用の問題
転勤の場合、引っ越し費用は会社が負担してくれます。
ほとんどの引っ越し業者は、ベッドの解体・組立は通常料金に含まれているので、問題ありません。一部、 別料金になるところもありますが、2,000円~3,000円くらい。
あまり高額ではないので、業者に頼んだ方が安心です。 - 搬入や置く場所の問題
転勤先での家には、3通りのパターンがあります。・社宅
・借り上げマンション
・家賃補助借り上げマンションは比較的新しい物件が多いですが、社宅はかなり古いものもありますね。
どちらにしても、選ぶことができないので、搬入経路や部屋の広さ・間取りなどによって大きいサイズのベッドは置けない可能性もあります。
社宅は要注意です。家賃補助の場合は、自分で部屋を選ぶことができるので、ベッドを置くことを前提に探すことができます。
ただ、広い部屋を借りると、家賃補助の上限を超えてしまうことも。
確かに、大型のベッドがあると、転勤を重ねるうちに色々な不具合がでてくるかもしれません。
でも、そのために寝心地を犠牲にしている方がいるのも事実。
実際に、「転勤族でも快適な睡眠にこだわりたい」とベッドを使用されている方もいます。
クイーンサイズやキングサイズなど大きいサイズのベッドは、搬入や部屋の広さで影響がでますが、シングルベッド2台にすれば、ほぼ支障ありません。
転勤族がベッドにするメリット
転勤経験者には、「ベッドにするメリットなんてないよ」と言う方もいそうですね。
引っ越しを考えるとデメリットが多いですが、一番大切なことを忘れていませんか?
それは、どこで住もうと生活が快適にできるかどうかです。
どこに行っても同じ寝心地を保てる
転勤先によって部屋の大きさや間取りなど、かなり違ってきますよね。
古い家なら、リビング以外は全室和室というところもありますが、新しい家では全く和室がないところも。
1部屋でも和室があれば、布団でも寝心地が変わることはありません。
でも、洋室に布団となると、寝心地がかなり違ってきます。
ベッドの場合は、洋室でも和室でも同じ寝心地が保てます。
新しい場所での生活や人間関係はストレスが溜まることも多いはず、快適な睡眠は心身の疲れを癒してくれます。
収納スペースが要らない
和室には押し入れが付き物ですね。
押し入れは、布団を収納するために作られているので、布団を3つ折りにすると丁度ピッタリ収まります。
ところが、洋室にあるクローゼットは、基本的に衣類を収納するスペースなので、奥行きが浅く、布団の収納には向いていません。
和室がない家では、布団を片付ける場所がないということも考えられます。
フローリングに布団を置くと、カビが発生する危険性があります。
それだけは避けたいですね。
ベッドは、片付けるにしても季節外の掛布団だけなので、圧縮袋に入れて縦置きにすることもでき、あまりスペースを取らずに収納できます。
また、ベッドの下を収納スペースにすることもできます。
フローリングに布団はカビが心配
布団寝の場合、もし、転居先に和室がなかったら、フローリングに布団を敷くことになります。
カビが発生するリスクが一気に高まりますよね。
毎日の布団の上げ下ろしに加え、頻繁に布団を干さなくてはいけません。
マットレスの種類や寝室の環境にもよりますが、ベッドにマットレスの方が、カビのリスクは減ります。もちろんメンテナンスは必要ですが。
すのこベッドにすれば、より効果的です。

転勤族向けのベッドを選ぶポイント
転勤の多い方がベッドを選ぶときのポイントを5つ紹介します。
大きすぎないベッド
転勤先によって、間取りや広さは様々です。地方なら広めの間取りでも都市部では狭くなることが多いですね。
ベッドのサイズが大きいと、引っ越し先で問題が起こる場合があります。
夫婦でクイーンサイズのベッドを使用している場合、間取りによっては置く場所がなかったり、置けてもベッドでいっぱいになったり、マットレスが搬入できなかったりするケースもあります。
でも、夫婦、特に結婚して間もない方は、同じベッドで寝たいと思いますよね。
転勤が多い方は、基本的にはシングルベッド2台がおすすめです。
夫婦で住む広さの物件なら、シングルベッドが搬入できないことはほぼありません。
寝室に余裕があれば、2台並べて置くことができますし、狭ければ、別々の部屋に置いて対応することができます。
連結・分割ができるジョイント式のベッドは、セミシングルを2台連結して、クイーンサイズとして使用することもできます。
シングルサイズ2台ならキングサイズになるので、子供ができたら3人川の字で寝ることも可能です。
もちろん、分割して1台ずつ使用できるので、間取りによって臨機応変に対応できます。
分解・組立が簡単にできるベッド
引っ越しするとき、ベッドフレームは分解して運ぶのが一般的です。
ほとんどの引っ越し業者は、分解・組立は料金の中に含まれています。
ところが、分解ができない場合、ベッドをそのまま運ばなくてはいけないので、より大型のトラックを使用したり、場合によっては、搬入するために特殊車両を使用したりと費用がかかります。
最悪、引っ越し業者に断られる場合も。
おしゃれで安いと人気のIKEAのベッドは、解体するとネジがゆるむ、再組み立てに時間がかかる、などの理由で断られるケースが多いので注意してください。
ベッドもネット販売が多くなり、自分で簡単に組み立てることができるベッドが増えています。
ネジが少なく、10~15分くらいで組み立てられるベッドもあります。
こんなベッドなら、自分でも分解できそうですね。
価格が安いベッド
頻繁に引っ越しをしていると、引っ越し先でベッドが置けない、ベッドにキズを付けられた、なんてことも起こる可能性があります。
高級なベッドだと、万が一そんなことになったらショックですよね。
転勤族には、価格を抑えたベッドの方がおススメです。
価格が安ければ、引っ越し前にベッドを処分、新居で買い替えるという選択肢もあります。
シンプルなベッド
シンプルなベッドは、解体・組立が簡単にできるのはもちろん、どんな部屋でも合わせやすいという点でおすすめです。
引っ越し先によって、部屋の雰囲気はガラッと変わります。
今住んでいる部屋に合わせてベッドを買ったら、引っ越し先では合わない…なんてことも。
和室にベッドを置くことも想定して、シンプルなベッドをおすすめします。
マットレスにはこだわりを
どこに行っても、寝心地が一番大切です。
良い睡眠は、心身ともに良い影響を与えます。
ベッドフレームは、シンプルで価格が安いものにしても、マットレスは妥協せずに自分に合ったものを選んでください。
転勤族におすすめのベッド
上記のポイントを踏まえながら、おすすめのベッドを紹介します。
脚付きマットレス
脚付きマットレスには分割構造になっているものが多くあります。
セミシングル~ダブルサイズ2分割、クイーンサイズ以上なら4分割にできるので、引っ越しの際の持ち運びや搬入が楽ちんです。
連結ベッド
分割・連結が自由にできるので、お部屋の広さに合わせて使い勝手が広がります。
連結したときにもマットレスのすき間ができず、2台を金具で固定するのでベッドがズレる心配がありません。
フロアベッド
部材が少ないので、組み立てが簡単にでき、価格も比較的安価なものが多く販売されています。
低めのフォルムは圧迫感がないので、狭い部屋を広く見せてくれます。
まとめ
いかがでしたか?
転勤が多いからなるべく物を増やしたくない、という気持ちも分かります。
でも、寝具は1日の疲れを取るためには大切なものです。
・腰痛持ちの方
・神経質な方
などは、まず、睡眠環境を第一に考えてください。
分解できるベッドフレームなら、引っ越し費用が飛びぬけて高くなるわけではありません。
シングルベッド2台にすれば、搬入や置き場所にも困りません。
転勤族だからこそ、寝心地を重視したベッドにしてみてはいかがですか?