カビ予防のためにすのこベッドを購入する方も多いですね。
しかし、すのこベッドだからと油断してはいけません。すのこベッドでもカビは生えます。
通常の床板タイプのベッドに比べれば、すのこベッドはカビが発生しにくいことは確かですが、万能ではありません。
ここでは、すのこベッドのカビ予防法について紹介したいと思います。
「すのこベッドにカビが生えない」は妄想!
すのこベッドでも定期的にお手入れしないとカビは発生します。
私たちは寝ている間にコップ1杯分の汗をかきます。
その汗はマットレスや布団に吸収され、重力に従って下に下がっていきます。
すのこベッドの場合は、マットレスや布団の底にたまった湿気をそのすき間から逃がしやすいので、カビが発生しにくいと言われています。
でも、よく考えて下さい。
いくらすのこ状になっているとはいえ、板の部分はマットレスや布団と接したままの状態、その部分の湿気は逃げにくくなってしまいます。
実際、ネット上で、すのこベッドにカビが生えたという悩みを相談している人はとても多いです。
マットレス、布団だけでなく、すのこベッド自体にもカビが発生したという事例がたくさんあります。
カビの発生が増える理由
もともと日本には四季があり、梅雨時期から夏場にかけて高温多湿になります。
最近では、地球温暖化の影響でますますその傾向が強くなっています。
以前主流だった木造住宅は、風通しがよく調湿性も優れていました。
すき間風で冬は寒いという欠点はありましたが、カビの発生を防ぐことには適していました。
しかし、最近では、鉄筋コンクリートにアルミサッシの使用と、気密性が高くなり、換気をしなければ、室内の湿度が高くなる傾向にあります。
また、日差しの当たらない北向きの部屋、ベランダ側にしか窓がないマンション、冬場の加湿器使用などでは、結露やカビが発生しやすくなります。
カビの発生条件
カビの胞子は空気中をただよっています。
こまめに掃除をしてもカビの胞子がなくなることは決してありません。
目には見えないほどの小さなカビの胞子、ある条件がそろうと、あの嫌~なクロカビやアオカビに成長します。
その条件は、
- 湿度:80%以上で繁殖する
- 温度:20~30℃で活発になる
- 養分:タンパク質、炭水化物、アミノ酸、脂肪など
- 酸素:活動に必要
- 時間:カビの成長
の5つです。
この中でも、酸素は無くすことはできません。
また温度も、人が快適に過ごせる温度とほぼ同じなので調節することは難しいと思います。
湿度、養分、時間は、全く取り除くことは不可能ですが、工夫次第でコントロールできます。
すのこベッドのカビを予防する3つの方法
上記の湿度・栄養・時間の対策について紹介します。
湿度を下げる
湿度を下げる方法には、部屋の湿度調整と寝具の湿気対策があります。
部屋の湿度調整
- 寝室の選び方
住宅事情によっては無理な方もいると思いますが、できれば寝室は日当たりの良い南向きの部屋を選びましょう。昼間、日光が当たるので、カーテンを開けるだけでも効果があります。
- 寝室の換気
窓と扉を開けて、風通しを良くしてください。
片方だけでは風が通らないので両方開けるのが基本です。
もし、それができない時には、扇風機やサーキュレーターを使って空気を循環させることもおススメです。
- 強制的に除湿
除湿器やエアコンのドライ運転もおススメです。加湿器や洗濯物の部屋干しは、カビ対策の観点からいくとおススメできません。
寝具の湿気対策
- 布団を敷きっぱなしにしない
布団を使用している場合は、必ず布団は上げてください。
万年床はカビの温床になります。
折りたたみ式のすのこベッドなら、折りたたんでそこに布団を干すこともできます。
- マットレスは定期的にお手入れ
マットレスもできれば干してください。立てかけることができなければ、マットレスの下に厚めの本などを挟んで通気を良くするだけでも効果があります。
また、定期的にマットレスをローテーションすると、湿気対策だけでなくマットレスの寿命を延ばすことができます。
- 除湿シートを使う
寝汗が気になるときには、マットレスと敷きパッドの間に、マットレスにたまる湿気が気になる場合には、すのこベッドとマットレスの間に除湿シートを敷いてください。除湿シートは、湿気が溜まると色が変わるので、分かりやすくなっています。
また、丸洗いできるのでずっと使えて便利です。

クーポンあり★[ポイント10倍]ドライウェル プラス シングルサイズ(90×180cm)センサー付ふとん吸湿パッド 日本製 CN3401 洗える ウォッシャブル 東京西川
栄養源を減らす
カビはなんでもエサにしてしまいます。
ほこりや汚れはもちろん、プラスチックでさえカビのエサになります。
なので、カビのエサを全くなくすことはできませんが、こまめに掃除することで、ほこりや汚れを減らすことはできます。
特に掃除しにくいベッド下は、すき間に入りやすいクイックルワイパーがおススメです。
もし家計に余裕があるなら、ロボット掃除機も重宝します。
また、私たちの皮脂や角質、髪の毛もカビは大好物です。
ベッドカバーや枕カバーはこまめに取り替えて、少しでもカビのエサを減らすように心がけましょう。
成長する時間を与えない
この対策は、栄養を減らす対策とほとんど同じです。
こまめな掃除やリネン類の交換で、常にベッド周りを清潔に保つことで、カビが成長する前に対処できます。
まとめ
すのこベッドでもカビは発生します。床板タイプよりは、若干マシというレベルです。
でも、日ごろのちょっとした対策でカビの発生を防ぐことができます。
- 朝少し早起きして、寝室の空気を入れ替える
- こまめに掃除をする
- 毎朝、布団をたたむ
いかがですか?これくらいなら簡単ですよね。
まずは寝室の環境を整えることから始めて下さい。
カビ予防をしていたにもかかわらずすのこベッドにカビが生えてしまった場合には、こちらをご覧ください。
